Japanese | |
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Title | (質問)開心術に伴う心筋保護法の現状についてご教示下さい.(岩手県:A・Y) |
Subtitle | 質疑応答 |
Authors | 山本文雄 |
Authors(kana) | |
Organization | 秋田大学医学部心臓血管外科 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 21 |
Number | 3 |
Page | 313-315 |
Year/Month | 2000/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | 「はじめに」 心筋保護液の現状の理解に資するために, 心筋保護法の基本的概念を紹介し, これに解説を加え, 代表的心筋保護液の組成を紹介することとする. 「心筋保護法の基本的概念1)」 心筋保護法は以下の三つの概念で構成される. 1)Rapid arrest:心臓は酸素と基質を利用しATPを産生, これを心筋細胞の基本的構造, 収縮弛緩の維持に消費している. こういった生理的状態から突然冠循環を途絶させると, 保存されていたATPおよび嫌気性代謝により供給されるATPを消費した時点で心停止に至るが, この心停止までに消費されるATPを可及的に温存し心筋保護を得ようとするものである. 心停止法には主として高Kが用いられるが, それ以外にNaやCaを低下させる方法, 高Mgや薬物による方法もある. 2)Hypothermia:Rapid arrestもエネルギー保存を目的とした方法であるが, これに加え, 心停止下における心筋代謝を可及的に抑制し, 可及的にATPの保存を図るものである. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |