Japanese
Title急性心不全に対する新しい強心薬の使用経験
Subtitle特集 第21回総会シンポジウムI 重症心不全治療の進歩 最新の薬物治療
Authors百村伸一, 岩瀬孝
Authors(kana)
Organization虎の門病院循環器センター内科
Journal循環制御
Volume21
Number4
Page363-366
Year/Month2000/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「はじめに」 急性心不全の治療においては低下した心ポンプ機能を速やかに改善する必要がある. 従来の薬物このような目的に最も適していると思われるのはドブタミン, ドパミン代表とするカテコラミン類で, 急性心不全, あるいは慢性心不全の増悪期に用いることが進められる1). しかしながらこれらのカテコラミンにも問題がないわけではない. まず, カテコラミンは心収縮力を増強する一方で心筋酸素消費を増し心筋酸素重要供給バランスの面からは必ずしも好ましくない, また慢性心不全では心筋細胞膜のβ受容体のdown regulationがおきるためこれらβ1受容体を介する強心薬の効果は減弱する, 血管拡張作用はほとんど無いため負荷軽減による血行動態の改善は望めないなどである. このような点を補いうる急性心不全治療薬として最近, ホスホジエステラーゼ(PDE)阻害薬やフォルスコリン製剤など強心作用と血管拡張作用を併せ持ついくつかのinodilatorが使用できるようになった.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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