Japanese
Title心臓外科術後の重症心不全治療における薬物治療の役割─ハンプを用いた体液バランス管理─
Subtitle特集 第21回総会シンポジウムI 重症心不全治療の進歩 最新の薬物治療
Authors西村和修, 洞井和彦, 池田義, 藤岡靖忠, 仁科健, 植山浩二, 猪飼秋夫, 米田正始
Authors(kana)
Organization京都大学医学研究科心臓血管外科
Journal循環制御
Volume21
Number4
Page377-381
Year/Month2000/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「緒言」 心臓外科手術の術後管理においては, 背景に心不全が存在すること, 術中心停止により虚血心筋障害が追加されること, 体外循環による水分貯留等により, 心不全治療, 体液バランス管理が重要となる. 当科における心臓外科術後急性心不全に対する基本的治療方針は表1に示すごとくで, 内科的な心不全治療と大きくは変わらない. ただし, 前述したごとく体液バランス管理をよりきめ細かくする必要がある. 中等度心不全の場合は表2のような治療方針で十分であるが, より重症となった場合は表3のように大動脈バルーンポンプや補助人工心臓を使用することになる. このような心臓外科術後の薬物治療において, ドパミンやドブタミンといったカテコラミン類とともに, 表1のごとく利尿剤や血管拡張剤も欠かせない. 1996年より臨床使用されはじめたカルペリチド(商品名ハンプ, 以下ハンプと表現)は, 心房より分泌されるポリペプチドatrial natriuretic polypeptide(ANP)を合成した薬物である1, 2).
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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