Japanese |
Title | 不整脈への対策─持続性心室頻拍・心室細動に対するIII群薬(nifekalant)の意義─ |
Subtitle | 特集 第21回総会 CPB Advanced Workshop 体外循環離脱困難症例に対する戦略 |
Authors | 大西哲*, 松田直樹**, 志賀剛**, 庄田守男**, 梶本克也**, 上部一彦***, 西田博***, 遠藤真弘***, 小柳仁***, 笠貫宏** |
Authors(kana) | |
Organization | *NTT東日本関東病院循環器内科, **東京女子医科大学日本心臓血圧研究所循環器内科, ***東京女子医科大学日本心臓血圧研究所循環器外科 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 21 |
Number | 4 |
Page | 393-398 |
Year/Month | 2000/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | 「はじめに」 体外循環(CPB)使用症例では不整脈を誘発あるいは増悪させる多くの因子が存在し, 出現する不整脈の発生機序も様々である. 心機能低下例では抗不整脈薬の有効性が低く, 内因性および外因性のカテコラミンなどの影響や電解質異常により催不整脈が出現しやすい. 特に持続性心室頻脈(VT)や心室細動(VF)症例では催不整脈の頻度が高い1). さらに, 腎血流や肝血流の低下のためクリアランスが低下し, 容易に中毒域に達する2). また, 多くの抗不整脈薬は陰性変力作用を有するため, 心機能を抑制して不整脈を悪化させる3). 従って, 心機能低下に伴う心室性不整脈に対する抗不整脈薬の使い方の原則は, 有効性のみならず催不整脈作用および心機能に及ぼす影響の観点から個々の症例・病態毎に選択することが不可欠である. 抗不整脈薬が絶対に必要とする場合以外には, 使用を差し控え, 心室期外収縮はモニター監視のみとし, 抗不整脈薬の使用は持続性VT/VFの停止と再発予防に限るべきと考えられる. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords | |