Japanese
TitleSvo2による心機能の評価と閉鎖回路による安定した補助循環
Subtitle特集 第21回総会 CPB Advanced Workshop 体外循環離脱困難症例に対する戦略
Authors百瀬直樹, 中嶋逸郎, 唐沢あや子, 安藤勝信, 又吉盛博, 北村麻未, 山越理恵
Authors(kana)
Organization自治医科大学大宮医療センター臨床工学部
Journal循環制御
Volume21
Number4
Page399-404
Year/Month2000/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「要旨」 人工心肺からの離脱が難しい症例に対しては, 的確な心機能の評価と離脱までの安定した循環補助が重要である. 著者らは体外循環中の心機能を評価するために静脈血酸素飽和度(Svo2)の変動に注目した. 1092例にSvo2をモニタリングした結果, 離脱時に人工心肺より生体心臓へ前負荷を増してもSvo2が上昇しない症例では, 体外循環からの離脱が困難であることが分かった. Svo2は心拍出量により変化するため, 常にSvo2をモニタリングしているperfusionistにとって心機能を評価する上で良い指標となる. また, 安定した体外循環のために, 従来のように貯血槽を脱血回路の途中に置かない完全閉鎖回路を779例に使用した. この結果, 完全閉鎖回路を用いた人工心肺は貯血量の変化や中心静脈圧の推移から, 体外循環の灌流量を変化させても生体心臓への前負荷が変化しにくいことが分かった. このことは生体心臓への負荷を安定させ, 体外循環からの離脱を助けるものと考えられる.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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