Japanese
Title新しい高脂血症治療剤フェノフィブラート(リパンチル)の基礎と臨床
Subtitle薬剤紹介
Authors大野富雄*, 谷口興一**
Authors(kana)
Organization*群馬県立循環器病センター内科, **群馬県立循環器病センター循環器内科
Journal循環制御
Volume21
Number4
Page476-481
Year/Month2000/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「はじめに」 フィブラート系薬物は主に血中トリグリセリドを低下させる目的で使用されてきたが, 最近の新世代のフィブラート系薬物は血清トリグリセリドを低下させるだけでなく, LDLコレステロール低下作用やHDLコレステロール上昇作用を持ち, IIb型高脂血症やVLDLの増加するIV型高脂血症, さらにレムナントのうっ滞するIII型高脂血症の治療に有用である. さらに最近になり, フィブラート系薬物の一つであるフェノフィブラートが肝細胞の核内受容体peroxisome proliferator-acitivated receptor α(PPARα)を活性化し脂質代謝に関連する種々の蛋白の発現を調節して脂質低下作用を発揮することが明らかとなり1), その多彩な作用に注目が集まっている. フェノフィブラートはフランスで1975年に発売され, その後80ヵ国以上で広く使用されており, 日本では1999年3月に承認されリパンチルという商品名で発売されている.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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