Japanese | |
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Title | (質問) 新しい血液凝固の仕組みについてご教示ください. (宮城県:M・Y) |
Subtitle | 質疑応答 |
Authors | 森田隆司 |
Authors(kana) | |
Organization | 明治薬科大学生体分子学教室 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 21 |
Number | 4 |
Page | 482-484 |
Year/Month | 2000/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | 血液凝固カスケードは図1aに示した様に, 「内因系」と「外因系」の2つのカスケード経路が存在するといわれ, 多くの医学書や一般の生化学の教科書には「内因系」と「外因系」が対等に記述されている. しかし, 最近の研究成果から外因系, すなわち組織因子・凝固VIIa因子複合体を引き金とする一連のビタミンK依存性凝固因子の活性化経路の方が生理的経路であることが明確になってきた. 従来の内因系凝固因子とされてきた凝固IX因子と凝固VIII因子の異常症や欠損症は強い出血性素因であることから, 両因子が生理的に重要なのは明らかである. しかし, その生理的重要性を図1のカスケード中のVIII因子やIX因子の位置付けだけで説明することは困難である. この点は, 凝固IX因子は組織因子・凝固VIIa因子複合体によっても活性化されることが1977年に見出されたことで部分的には解決された1). しかし, 凝固IX因子の重要性を完全に説明することはできなかった. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |