Japanese
Title本邦における末期的心不全治療に対する補助人工心臓治療(VAS)の役割
Subtitle特集 第21回総会シンポジウムII「重症心不全治療の進歩 補助循環と心臓置換」
Authors許俊鋭, 田邊大明, 朝野晴彦, 大内浩, 今中和人, 加藤雅明, 荻原正規, 五条理志, 横手祐二, 尾本良三
Authors(kana)
Organization埼玉医科大学第一外科
Journal循環制御
Volume22
Number1
Page9-13
Year/Month2001/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「緒言」和田心臓移植以後, 30年に亘り心臓移植がタブー視されてきた我が国の補助人工心臓(VAS)は, 心臓移植へのブリッジデバイスとしてではなく主として体外循環離脱困難に陥った開心術後症例に対する補助手段として開発された. それ故, 本邦でのVASの臨床使用は開心術後症例や重症心不全症例に対する30日以内の短期補助のみに限られ, 保険医療では心臓移植へのブリッジ使用1)は認められていない. 1980年代以後心臓移植が重症心不全に対する治療手段として定着してきた欧米のVASは心臓移植へのブリッジデバイスとして開発され, 体外設置型Thoratec VAS, 体内設置型のTCI-LVASやNovacor LVASは長期補助を目的として抗血栓性, 感染防止に優れたブリッジデバイスとして臨床使用が認可されてきた. 我が国の補助人工心臓治療は1980年の三井記念病院での東大型VAS臨床使用2)に始まり, 1994年には東大型VAS(日本ゼオン社製)および国立循環器病センター型VAS(東洋紡社製)が健康保険適用となった.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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