Japanese | |
---|---|
Title | 心房細動はどのようなリエントリーで生じるか:何が薬理学的治療標的となるか |
Subtitle | 特集 第10回循環器セラピューティック・フォーラムシンポジウム「心房細動:発生機序と最新の治療」 |
Authors | 池田隆徳 |
Authors(kana) | |
Organization | 東邦大学医学部附属大橋病院第三内科 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 22 |
Number | 2 |
Page | 66-74 |
Year/Month | 2001/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | 「はじめに」心房細動は, 心電図上において迅速で, 不規則, 多形態の心房興奮波を有する頻脈性不整脈である. その機序は, これまでmultiple wavelets説1)によって説明されてきた. 近年, コンピュータを用いてリエントリー中の興奮伝播の詳細な解析が行われるようになり, リエントリーの成因に関してこれまでの概念とは異なる新たな知見が報告されるようになった. その知見とは, 興奮旋回におけるspiral wave理論である. 著者らは, 高解像度マッピングを用いてspiral wave説が心房の機能的リエントリーの機序として矛盾しないことを実験的に立証している2,3). Spiral wave説は, リエントリーの中心部の興奮性や興奮間隙の存在などにおいて, これまでの仮説とは明らかに異なる新しい理論であり, 興奮旋回中にさまよい(ミアンダリング)運動を呈することが知られている. 著者らは, この現象を心房細動の機序を考える上で応用し, 単一のリエントリー(spiral wave)でも心房細動は成立することを報告している4,5). |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |