Japanese
Title峡部アブレーションは細動にも有効か
Subtitle特集 第10回循環器セラピューティック・フォーラムシンポジウム「心房細動:発生機序と最新の治療」
Authors小田倉弘典
Authors(kana)
Organization仙台市立病院循環器科
Journal循環制御
Volume22
Number2
Page75-79
Year/Month2001/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「はじめに」心房細動(以下細動)と心房粗動(以下粗動)はどちらも心房性不整脈であり, 多くの症例で合併したり移行し合ったりすることが知られている. またいわゆる通常型心房粗動に対しての右房解剖学的峡部のアブレーションは, 細動のそれに比べて早くから確立されており, 峡部アブレーションが, 合併する細動にも効果があるとの報告もなされている1〜8). 本稿では, 峡部アブレーションが細動に及ぼす影響につき, その頻度や機序を自験例の検討も加えながら概説する. 「峡部アブレーション後の心房細動発現率(表1)」峡部アブレーション後の, 細動発現率についてこれまで報告された主なものをまとめて表1に示す, 発現率は8%から86%まで, 報告によってかなり差がある. この差はフォローアップ期間や抗不整脈薬の使用状況の違いもあるが, 扱っている患者背景の違いが大きいと考えられる. 実際の臨床で最も我々が知りたいのは, 術前に細動を併せ持つ症例においてその後の峡部焼灼でどの程度細動が抑制されうるのかという点であろう.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

【全文PDF】