Japanese
Title僧帽弁疾患に合併した慢性心房細動の電気生理学的機序:Wavelengthと伝導速度の空間的ばらつきの検討
Subtitle特集 第10回循環器セラピューティック・フォーラムシンポジウム「心房細動:発生機序と最新の治療」
Authors新田隆
Authors(kana)
Organization日本医科大学第二外科
Journal循環制御
Volume22
Number2
Page80-85
Year/Month2001/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「はじめに」僧帽弁疾患にはしばしば心房細動を合併するがその電気生理学的機序は未だ十分には解明されていない. 心房細動は同時に存在する複数の興奮波, すなわちmultiple wavelets 1)により維持されていると考えられる. このmultiple waveletsの成因には様々な説があるが, 多くの場合には心房リエントリーが関係していると考えられている. 心房リエントリーの成立には心房各部位の伝導速度と不応期とそれに規定される波長(wavelength)が関与する. 僧帽弁疾患患者においては左心房の容量あるいは圧負荷のために, これらの電気生理学的諸因子が左心房においてより大きく変化している可能性がある. 実際, 僧帽弁疾患に合併する心房細動に対して, 左心房だけに限局した非薬物療法の有効性も報告されている2〜4). そこで本研究では, 慢性心房細動を伴った僧帽弁疾患患者では心房細動の発生と維持に関与する電気生理学的異常が左心房だけに限局しているか否かを明らかにする目的で, 心房部位別に心房リエントリー成立に関係する電気生理学的諸因子を測定し, 洞調律の対照群と比較検討した5).
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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