Japanese | |
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Title | リエントリー以外の機序で心房細動は起こりうるか−心房期外収縮の起源は治療標的となるか− |
Subtitle | 特集 第10回循環器セラピューティック・フォーラムシンポジウム「心房細動:発生機序と最新の治療」 |
Authors | 高橋淳 |
Authors(kana) | |
Organization | 土浦協同病院循環器センター内科 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 22 |
Number | 2 |
Page | 86-94 |
Year/Month | 2001/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | 「はじめに」心房細動は最も頻度の多い不整脈として知られ, その機序は複数の興奮波が解剖学的あるいは機能的伝導ブロック部位の周囲を旋回するmultiple reentrant wavelets仮説1,2)が提唱されてきた. しかしながら, 近年, Jaisら3)が, 少数例ながら, 心電図上心房細動の特徴を有するものの, その機序は単一起源(とくに肺静脈起源)からの持続的な発火興奮(discharge)による頻拍を“focal atrial fibrillation”として報告し, 心房細動の維持において単一起源の関与を示唆した. 一方, Haissaguereら4)は, 局所興奮, 即ち, 孤立性あるいは反復性の肺静脈起源心房期外収縮が多くの発作性心房細動のトリガーとなっていることを示した. 彼らの報告は, 発作性心房細動の起始および維持における肺静脈局所起源興奮の関与を示唆するものであり, 本起源を標的としたカテーテルアブレーションによる心房細動治療の礎となった. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |