Japanese
Title逆行性脳灌流に用いる人工心肺回路の工夫
Subtitle特集 第21回日本循環制御医学会総会 会長賞候補演題
Authors遠山範康*, 岡本美樹*, 橘保顯*, 二階堂洋史*, 和田理絵子*, 川合明彦**, 青見茂之**, 西田博**, 遠藤真弘**, 小柳仁**
Authors(kana)
Organization*東京女子医科大学日本心臓血圧研究所人工心肺室, **東京女子医科大学循環器外科
Journal循環制御
Volume22
Number2
Page106-108
Year/Month2001/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「はじめに」近年, 大動脈手術の補助手段として, 脳分離体外循環法や部分体外循環法などが多く用いられている. なかでも弓部大動脈置換術時における脳循環の維持として順行性脳灌流法や逆行性脳灌流法などが多く用いられている1,2). これらの方法にて体外循環を行うには専用の人工心肺回路が必要であり, 回路の複雑化, 操作の煩雑化を招く傾向がある. 回路が複雑化すると, 迅速な回路組立が難しくなる他, 安全性も欠けてしまう. そこで, 著者らは緊急時での人工心肺回路のセットアップや安全性などを考慮し, 回路に工夫を加え検討したので紹介する. 「回路構成」「通常体外循環用回路」(図1) 通常開心術に用いる体外循環として, 落差脱血, 遠心ポンプ送血を基本としている. 脱血された血液は静脈貯血槽で貯血され, 遠心ポンプにて膜型人工肺に送り込み酸素加された後, 動脈フィルターを介して大動脈へ送血するシステムである.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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