Japanese | |
---|---|
Title | 循環器疾患とカオス |
Subtitle | 総説 |
Authors | 大坂元久 |
Authors(kana) | |
Organization | 日本医科大学老人病研究所・情報科学センター |
Journal | 循環制御 |
Volume | 22 |
Number | 2 |
Page | 118-119 |
Year/Month | 2001/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | ここ数年間『複雑系』が科学の分野ではトピックスで, いわゆる話題を提供し続けている. 『複雑系』とはあるものを観察して一見予測不能のゆらぎの挙動を示していてもその挙動は数式で記述可能なものをさす. しかし, この数式は必ずしも簡単に解けるとは限らない. すでに100年前に数学者Poincareが『複雑系』の近代的非線形理論の礎を築いていたが, 応用までは到底いたらなかった. それを可能にしたのはこの10年間のコンピュータの革新的進歩である. スーパーコンピュータに頼らなくても手軽に高速パソコンで計算が可能になって爆発的に多分野に応用され, 成果をもたらしてきている. そこで, 医学の領域ではどのように応用されているのかを私自身の研究から述べてみたい. 心拍数の変動, すなわち心拍変動を『窓』として循環調節の全体像を覗き込んでみることにする. 正常者の心拍は常に一定というわけではなく1拍毎にたえずゆらいでいる. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |