Japanese | |
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Title | ショックの治療−出血性ショック対策− |
Subtitle | 特集 第22回総会シンポジウムI ショック病態と臨床の進歩 |
Authors | 金子高太郎 |
Authors(kana) | |
Organization | 県立広島病院救命救急センター |
Journal | 循環制御 |
Volume | 22 |
Number | 3 |
Page | 176-180 |
Year/Month | 2001/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | 「はじめに」重症腹部外傷などの外傷性出血性ショックでは, 臓器血流量の維持と止血が救命の鍵となる. 特に腹壁緊満を伴うショック患者は開腹と同時に心停止となる可能性があり, またかかる患者は低体温に由来する凝固障害や臓器血流不全のために術中死や不良の転帰を取ることが多い. これらは, 外傷を治療するものにとっては基礎的な知識であるが, 本邦において一般外科医は外傷外科医の教育を受けていない. すなわち彼らと行動を共にする麻酔科医も外傷学の基礎知識が欠落している. このため多くの避けられる外傷死preventable trauma deathが生じていると考えられる. 本稿では, このような重症外傷における知識を整理し, 我々麻酔科医が為すべきことを明らかにしたい. 「胸部大動脈遮断」ショックと腹壁緊満を伴う腹腔内大量出血(図1)においては緊急開腹止血手術が必要であるが, このような症例で準備無くいきなり開腹すると, 腹壁緊満によるタンポナーデ効果が失われ, 前負荷, 後負荷が急速に低下することから心停止に至る危険がある. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords | 外傷, ショック, 大動脈遮断, 低体温 |