Japanese | |
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Title | 血流調整因子としてのEDHFとその病態生理学的意義 |
Subtitle | 総説 |
Authors | 服部裕一 |
Authors(kana) | |
Organization | 北海道大学大学院医学研究科情報薬理学講座細胞薬理学分野 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 22 |
Number | 3 |
Page | 186-193 |
Year/Month | 2001/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | 「はじめに」血管内皮細胞は, 単に血管内側にあって物質交換のバリアーとして作用しているのみならず, 血流によって生じるずり応力のような物理的刺激や, アセチルコリン(ACh)やブラジキニン(BK)のような種々の神経液性物質に反応して血管作動物質を合成し放出する1). この内皮由来の血管拡張物質として, L-アルギニンのグアニジン窒素分子が一酸化窒素合成酵素(endothelial nitric oxide synthase:eNOS)により酸化されて生成される一酸化窒素(NO)と, cyclooxygenaseによりアラキドン酸から産生されるプロスタサイクリンが同定されている2,4). しかしながら, 内皮依存性血管弛緩反応が全てNOあるいはプロスタサイクリン放出によってだけでは十分には説明されえない. モルモット腸間膜動脈において, ムスカリン受容体刺激が内皮依存性に平滑筋細胞を過分極させることがBoltonら5)によって報告され, さらにこの現象は他の多くの血管においても起こることが確認された6〜9). |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |