Japanese
Title麻酔薬のプレコンディショニング様作用
Subtitle講座
Authors趙成三, 酒井一介, 原哲也, 高橋俊次, 冨安志郎, 澄川耕二
Authors(kana)
Organization長崎大学医学部麻酔学教室
Journal循環制御
Volume22
Number3
Page220-223
Year/Month2001/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「はじめに」短時間虚血に暴露することにより, その後の虚血心筋障害が軽減される現象(ischemic preconditioning;IPC)を1986年にMurryら1)が報告して以降, 脳2), 肝臓3), 肺4), 腎臓5)など他の臓器においても同様の現象が認められている. IPCに必要な虚血時間および回数は種や臓器により異なるが, 虚血時間は2〜10分間, 回数は1〜5回で, 虚血時間が長く回数が多いほどその後の虚血に対する保護作用が増強する傾向がある. またIPCのメカニズムの解明に伴って, 虚血前に薬物を投与することによりIPCと同様のメカニズムで虚血再灌流障害を抑制する現象(pharmacological preconditioning;PPC)に関する研究も進んできている. 臨床においてもIPCによる虚血耐性作用が報告されているが, 虚血が重篤な場合には短時間の虚血にも耐えられないことや, 苦痛やストレスを伴うなどの問題点があり, PPCの臨床応用が求められてきている.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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