Japanese
Title司会の言葉
Subtitle特集 第22回総会シンポジウムII「心機能の評価−最近の指標−」
Authors菅弘之
Authors(kana)
Organization国立循環器病センター研究所
Journal循環制御
Volume22
Number4
Page296-297
Year/Month2001/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract大会長の徳島大学医学部麻酔学教室の大下修造教授から, 大会趣旨に沿った形で心機能の最前線に特化したシンポジウムの企画を依頼された. その結果, 統合と分析の両視点から最適の5題を指定公募組み合わせで選んだ. 心収縮性の概念の歴史は, 100年前にFrankがカエル心室で圧容積図を提案して, 心仕事の定量評価を可能とし, 80年前にStarlingがイヌ心臓で心拍出量が心房充満圧の増加関数であること(Starlingの心臓法則)を示した. この両者を合わせてFrank-Starling法則とも呼ぶ. その延長で50年前にSamoffが心室充満度が心仕事量を決めるという心室機能曲線を提案した. 70年前ノーベル受賞者Hillが見出した骨格筋の張力短縮速度双曲線関係の心筋への応用として40年前にSonnenblickが乳頭筋で張力短縮速度双曲線関係に基づき収縮性指標Vmaxを提案した. その後カエルの心室と哺乳動物の心室の圧容積関係が異なることから, Frankの圧容積図の限界が見え, Sarnoffの心室機能曲線の縦軸としての心仕事量の不適格性が指摘され, さらに心筋でのVmaxの問題点や限界が批判された.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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