Japanese | |
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Title | 心血管整合バランスの推定と応用 |
Subtitle | 特集 第22回総会シンポジウムII「心機能の評価−最近の指標−」 |
Authors | 林和子 |
Authors(kana) | |
Organization | 京都府立医科大学麻酔学教室 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 22 |
Number | 4 |
Page | 309-316 |
Year/Month | 2001/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | 「はじめに」循環は, 血液を送り出すポンプとしての心臓とその拍出を受ける弾性管としての血管とのバランス上で動作している. 心血管整合値(Ees/Ea)は, 心臓側の出力と動脈系との制御バランスであり, 負荷非依存性の左心収縮能(Ees)と後負荷の指標である実効動脈エラスタンス(Ea)との比(Ees/Ea)として表される1,2). (図1)心血管系は循環動態に追随した固有のEes/Eaを取るとされ, 生体が自律的にこの接合バランスをどのあたりで動作させているかを知ることで, 心ポンプ機能の正常から異常への推移を心臓へのストレスの度合いとして定量的に識別できるといわれる. ある血圧は複数の心出力と後負荷の組み合わせとして多数存在するが, 加えてEes/Ea値がわかれば, 血圧のみからは推測できなかった背景にある循環動態を知ることができる. 一方, 本来, Ees/Eaは内因的に制御されるが, 麻酔薬・薬物等による外的制御により, 心臓側, 血管側, それぞれを別々に人為的に制御する必要のある薬物加療に際しては, その時々のEes/Eaを知ることが基本となる. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |