| Japanese |
| Title | 心筋の力学特性に基づく左室機能の評価 |
| Subtitle | 特集 第22回総会シンポジウムII「心機能の評価−最近の指標−」 |
| Authors | 杉町勝*, 稲垣正司*,**, 宍戸稔聡*, 上村和紀*, 砂川賢二* |
| Authors(kana) | |
| Organization | *国立循環器病センター研究所循環動態機能部, **科学技術振興事業団 |
| Journal | 循環制御 |
| Volume | 22 |
| Number | 4 |
| Page | 323-327 |
| Year/Month | 2001/ |
| Article | 報告 |
| Publisher | 日本循環制御医学会 |
| Abstract | 「はじめに」心疾患の終末像である心不全では心ポンプ機能が低下し, 心室収縮特性の低下や拡張特性の悪化がその主たる要因のひとつであることは圧容積関係の解析からよく知られている. 心室を形成するものは心筋細胞であり, 心筋細胞の収縮期および拡張期の機械活動の総和が心室レベルでの収縮特性や拡張特性として現れる. したがって心筋細胞の機械的特性の異常により心ポンプ機能が低下することは明らかである. しかしながら心室機能を悪化させるものは必ずしも心筋機能の異常のみではない. 心筋細胞の機械的特性自体には変化がなくても心筋細胞の数・配列・方向の変化でも心室機能の異常は起こりうる. 実験的にも心不全の動物モデルである高頻度ペーシング後の心臓から採取した心筋片の機械的特性の異常については定説にいたっていない. また心不全患者に補助循環装置を装着することにより心室の形状が一時的に正常化し心室機能自体も正常に近づくことが知られている. |
| Practice | 基礎医学・関連科学 |
| Keywords | |