Japanese
Title胸部大動脈瘤手術における脳脊髄保護のストラテジー
Subtitle総説
Authors安田慶秀
Authors(kana)
Organization北海道大学大学院循環病態学講座循環器外科
Journal循環制御
Volume23
Number1
Page2-9
Year/Month2002/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract高齢社会の進展, 食生活の欧米化, 診断技術の進歩等により近年, 本邦においても大動脈解離および非解離性胸部大動脈瘤患者が増え, 積極的に手術が行われるようになっている. 手術成績は改善されつつあるが手術早期死亡率は急性A型大動脈解離で19%, また非解離性胸部大動脈瘤のうち二部大動脈瘤および胸腹部大動脈瘤ではそれぞれ12%と18%である1). 胸部大動脈瘤手術の最大の課題は手術による直接死亡を無くすることと手術に伴う臓器合併症を減少させることにある. とりわけ細部大動脈, 広範な下行大動脈瘤および胸腹部大動脈置換術における脳脊髄障害は患者のQOLを著しく低下させるものであり, その改善が望まれている. 本稿では胸部大動脈瘤手術における脳脊髄保護について著者らの考え方を中心に報告する. 弓部大動脈瘤手術における脳保護 弓部大動脈瘤手術では大動脈遮断に伴う脳虚血防止の補助手段として, 超低体温・循環停止法, 逆行性脳灌流動, 選択的脳灌流法が行われている2〜4).
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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