Japanese
Titleヘモグロビン系人工酸素運搬体を用いた抗血栓性材料の開発
Subtitle講座
Authors藤井聡*, 藤井ひとみ**, 富樫廣子***, 吉岡充弘***, 佐久間一郎*, 仲井邦彦****, 佐藤洋****, 北畠顯*, 劔持修**
Authors(kana)
Organization*北海道大学大学院医学研究科循環病態内科学, **北海道大学大学院医学研究科侵襲制御医学, ***北海道大学大学院医学研究科機能薬理学, ****北海道大学大学院医学研究科環境保健医学
Journal循環制御
Volume23
Number1
Page31-34
Year/Month2002/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract一酸化窒素(NO)には血管拡張作用や血小板凝集抑制作用がある. 赤血球代替物として開発中の粒子の小さなヘモグロビン(Hb)は分子中のヘムがNOをトラップする結果, 血管収縮や血小板凝集を増強する可能性がある1). 著者らはHbのβ鎖SH基をニトロソ化したSNO-Hbを作成し, 血管収縮を抑制しながら酸素を運搬する物質を開発してきた. SNO-HbはNOの血小板凝集抑制作用により無修飾Hbに比べ血小板に対する好ましくない作用が少ないことが期待される. さらに修飾Hbの特質は, 血管内ステント, 心臓外科手術における体外循環, 人工血管のコーティング等に臨床応用出来る可能性も大きい. 血小板と血栓 早い血流では内皮細胞障害後の血小板の粘着や凝集が血栓形成に重要な役割を果たす. 動脈硬化を基盤としてプラークの破裂, 内皮下組織のコラーゲンの露出と病的血栓の発現に血小板は深く関与し2), 不安定狭心症や急性心筋梗塞などの急性冠症候群や脳梗塞の発生機序に貢献する.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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