Japanese
Title第101回日本外科学会総会-低侵襲手術への挑戦 心臓・呼吸器・縦隔について-
Subtitle関連学会印象記
Authors田林晄一
Authors(kana)
Organization東北大学大学院医学系研究科心臓血管外科
Journal循環制御
Volume23
Number1
Page65-66
Year/Month2002/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract本シンポジウムでは呼吸器・縦隔・心臓血管疾患に対する低侵襲的治療法の現状および将来展望について討論された. 本シンポジウムの主題に関連して, 呼吸器・縦隔分野での今回の発表で注目されるテーマは, 1)内視鏡外科の応用, 2)悪性腫瘍, 特に原発性肺癌におけるリンパ節郭清の省略化といった内容であった. 原発性肺癌に対する胸腔鏡手術法の展開については手術時間, 出血量, 術後サイトカインの変動, 疼痛スコア, 入院日数といった面に関して転移性肺腫瘍および原発性1期肺癌症例を対象に標準的開胸手術との比較が行われ, 前者では出血量, 手術時間, 術後在院日数, 血中IL-6が胸腔鏡群で少なく, 後者では術後疼痛, 血中IL-6が胸腔鏡群で少ないことが示された. また予後の面でも胸腔鏡下肺癌手術の成績は標準開胸を上回る5年生存率が示されたが, このことは大変興味深い治験結果であった. 重症筋無力症例に対する鏡視下拡大胸線摘徐術に関して, 胸部小切開法の報告があったが, 美容上および低侵襲の面で優れていることが報告された.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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