Japanese | |
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Title | “橋渡し(Bridge)治療” |
Subtitle | 巻頭言 |
Authors | 北村惣一郎 |
Authors(kana) | |
Organization | 国立循環器病センター心臓血管外科 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 23 |
Number | 2 |
Page | 97-97 |
Year/Month | 2002/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | 補助人工心臓による循環維持は, 本邦の心臓移植を考えるとき不可欠のものとなっている. 脳死臓器移植法が発効してから早や4年半が経過しているが, この間行われた心臓移植は13例である. 総数としては著しく少ないものの, そのうちの10例が補助人工心臓を使用し, 生命維持を行っていた患者さんであり, 移植後全員が生存していることはこの医療の確実さが見て取れ, 補助人工心臓からの心臓移植も実験的医療ではもはや無く, 一般医療に近づきつつあることが分る. 拡張型心筋症で末期的心不全を発症し, 心臓移植を待機している患者の待機期間が著しく延長するにつれ, 人工心臓を使用する必要性が増えてゆく. 高濃度のカテコラミンや利尿剤の持続的使用に関わらず, 無尿状態や肺水腫の発生などで装着することになるが, 腎不全は2週間以内に, うっ血性肝障害は4週間以内に改善してくる. 心臓以外の臓器機能を人工心臓で充分改善しておいた後に移植を行うと成功率は9割に及ぶ. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |