Japanese | |
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Title | 心不全に対する内科的治療の最前線 |
Subtitle | 第11回循環器セラピューティック・フォーラムシンポジウム 『循環器疾患治療の最前線』-内科の立場, 外科の立場-《心不全》 |
Authors | 吉川勉 |
Authors(kana) | |
Organization | 慶應義塾大学医学部呼吸器循環器内科 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 23 |
Number | 2 |
Page | 119-123 |
Year/Month | 2002/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | はじめに 心不全の診療は発作性夜間呼吸困難, 起座呼吸などを呈して, 救急外来を受診したところから始まる. 本稿では急性増悪期と慢性期の治療目標の違いについて強調しながら, その流れについて言及する. さらに, 通常の治療を施しても反応しない, いわゆる“治療抵抗性心不全例”に対する治療についても述べる. 急性増悪期の治療 急性増悪期には増悪因子の除去, 基礎心疾患に対する対策が心不全自体に対する治療と共に重要であることは言うまでもない. 表1に現在使用されている急性心不全治療薬を列記したが, どの場面でどの治療薬を使うかについては明確にされていない. 表2に現在使われている強心薬の特徴をまとめた. カテコラミンは強力な強心作用を有するが, 心拍数増加作用と血圧上昇作用により心筋酸素消費量増加を伴う. これに対して, フォスフォジエステラーゼ阻害薬(PDE−I)やアデニル・シクラーゼ賦活薬は血管拡張作用を有し, 心筋酸素消費量の増加が少ない. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |