Japanese
Titleティッシュエンジニアリングによる再生血管の開発, 応用
Subtitleセラピューティック・フォーラム特別講演
Authors新岡俊治*, 今井康晴*, 松村剛毅*, 渡辺学*, 小沼武司*, 日比野成俊*, 筏義人**
Authors(kana)
Organization*東京女子医科大学附属日本心臓血圧研究所心臓血管外科, **鈴鹿医療科学大学医用工学部医用電子工学科
Journal循環制御
Volume23
Number2
Page142-147
Year/Month2002/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract著者らは, 自己血管壁細胞と生体吸収性ポリマーを用いて, 血管組織をティッシュエンジニアリング(TE)の技術で作成しようという試みを1994年に開始した. 生後20日目のヒツジを使用し, 単純explant法にて内皮細胞, 平滑筋細胞, 線維芽細胞を単離培養した. 細胞数を増加させ, 6-8週で生吸収されるようにデザインされた生体吸収性ポリマーのメッシュ状チューブに混合培養細胞を播種し, 一週間後に細胞を採取した同一の動物に移植手術を行った(自家移植). これらの結果は予想以上に良好であり, 追加追試実験でも同様の結果を得たため, 倫理委員会の承認下に臨床応用を開始した. 培養細胞を利用して使用可能な組織を作成するティッシュエンジニアリングという概念が最初に発表されたのは1980年代の後半, ハーバード大学Vacantiとマサチューセッツ工科大学(MIT)Langerによってである. すでにTissue Engineeringという言葉は米国では広く認知されるに至っており, 細胞培養技術の発達により細胞を用いた医療も徐々に普及してきている.
Practice基礎医学・関連科学
KeywordsAutologous cell transplantation, Tissue engineering, Biodegradable polymer scaffold

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