Japanese
Title司会の言葉
Subtitle第23回日本循環制御医学会総会シンポジウム「周術期の循環破綻の原因と対策」
Authors稲田英一
Authors(kana)
Organization新葛飾病院麻酔科
Journal循環制御
Volume23
Number3
Page235-235
Year/Month2002/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract麻酔科医や集中治療医にとって循環破綻は極めて重大な問題である. 循環破綻は急速出血のように目に見える形で起こる場合もあるが, 非特異的な症候からその診断を疑い, 検査を進めることによりようやく診断がつく場合がある. 診断に難渋する場合であっても, 患者に重大な永久的臓器障害を起こしたり, 致死的な結果を招くことがある. また, 当面は対症的な補助療法で対応できたとしても, 最終的な治療のためには循環破綻のメカニズムに対する根本的な治療が必要である. 本シンポジウムでは, 産科ショック, 敗血症性ショック, 心筋障害, そして肺血栓塞栓症という4つの代表的な病態に焦点をしぼって討論を行った. 産科ショックにおいては母体と胎児という二つの治療対象があることや, 妊娠性の変化により母体の生理的状態が非妊娠時とは大きく異なっているという特徴がある. 産科出血はときに大量となる. 妊娠中毒症や, 妊娠に伴う心筋症といった特殊な病態のほか, 陣痛発現時には羊水塞栓といった特殊な状況も起こりうる.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

【全文PDF】