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Title | 産科ショック |
Subtitle | 第23回日本循環制御医学会総会シンポジウム「周術期の循環破綻の原因と対策」 |
Authors | 照井克生 |
Authors(kana) | |
Organization | 埼玉医科大学総合医療センター総合周産期母子医療センター周産期麻酔部門 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 23 |
Number | 3 |
Page | 236-240 |
Year/Month | 2002/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | はじめに 産科周術期における循環破綻は, その原因を産科的疾患と麻酔合併症に分けて考えることができる. それらを表1に示す. 本稿ではそれらのうち, 出血性ショック, 産科的塞栓, 周産期心筋症を中心として, 症例を呈示しその原因と対策を検討する. 産科的疾患による循環破綻 本邦における妊産婦死亡原因をみると, 出血による死亡がいまだに半分以上を占めていることがわかる1). その理由としては, 医療供給体制(個人開業の産婦人科医が麻酔業務も兼務する)の問題も指摘されているが, ハイリスク例を分娩前に見つけ出し, 適切な施設に母体搬送することもまだまだ必要である. 母体死亡原因の第二位は, 中毒症に代わって産科的肺塞栓が占めるようになった. 本邦でも血栓性肺塞栓の増加が大きな問題となってきた. 産科的塞栓の発症は予測しがたいが, 羊水塞栓にしても血栓性肺塞栓にしても, ハイリスク例は確かに存在するため, リスクに応じた予防策が求められる. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |