Japanese | |
---|---|
Title | 循環バイオニック医学の展望 |
Subtitle | 総説 |
Authors | 砂川賢二 |
Authors(kana) | |
Organization | 国立循環器病センター研究所循環動態機能部 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 23 |
Number | 3 |
Page | 263-268 |
Year/Month | 2002/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | はじめに 近年の医学の進歩は目覚しく, 従来は難治と思われた幾多の疾患が救われるようになってきた, このような医学の進歩は2つの要因に支えられている. 一つは遺伝子関連の科学に支えられた分子生物学の進歩である. 分子生物学の進歩により, 特定の疾患に関しては原因遺伝子が突き止められ, その情報を元に治療法の選択や薬物の設計が可能になってきた. もう一つの要因は所謂コンピュータ, ITに象徴されるハイテクである. 20世紀初頭にはレントゲンや心電計などの単純な医療技術しか存在しなかったが, その後の進歩は目覚ましく, 昨今の医療はこれらの先端医療機器の存在を除外しては考えられない状態になっている. しかしながら医療機器は, 極端なまでに診断装置としての応用に止まっており, 治療装置としての応用は限られている. 近年のマイクロプロセッサに象徴されるハードウエアの高機能化やナノ化, さらに情報や信号処理の論理の発展により, これらのハイテクを難治性疾患の治療に応用する所謂バイオニック医学の可能性が開けてきた. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |