Japanese
Title輸液・輸血の基礎知識
Subtitle講座
Authors小堀正雄
Authors(kana)
Organization昭和大学藤が丘病院麻酔科
Journal循環制御
Volume23
Number3
Page307-312
Year/Month2002/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstractはじめに 術中に循環を制御するには強心薬, 血管作動薬のかかわりが重視されているが, 循環血液量の過不足なき管理が前提になっている. 輸血の安全性が高まる一方で弊害も指摘されている. 輸血開始基準が現実の臨床現場にそぐわないことも多くの麻酔科医は戸惑いを感じているのであろう. 今回, 輸液・輸血の基礎知識をまとめてみた. 麻酔管理上の基本的姿勢 日常の麻酔管理は麻酔チャートを記入しながら行う. 注目するのは血圧, 心拍数が安定した管理なのである. 血圧は心拍出量と体血管抵抗で算出されるが通常の麻酔では心拍出量を逐一モニタリングしないため循環動態の重要な指標として血圧が理解されている. 一般に術中の血圧に影響するのは心収縮力の変化より循環血液量の変動によるほうが多いのではないかと感じている. 循環血液量不足は血圧の呼吸性変動に顕著に表れるが循環血液量のモニタリングは容易ではない. 中心静脈圧などによって代用するが多くの因子が判断を妨げている.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

【全文PDF】