Japanese
Title血管再生医療の実施と展望-骨髄系体細胞移植を用いた末梢性血管疾患・狭心症への血管新生医療-
Subtitle総説
Authors松原弘明, 森泰清, 岩坂壽二
Authors(kana)
Organization関西医科大学第2内科, 関西医科大学心血管病センター
Journal循環制御
Volume23
Number4
Page395-403
Year/Month2002/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract抄録 骨髄細胞には血管内皮細胞, 心筋細胞, 平滑筋細胞などの心血管系構成細胞の幹細胞が含まれる. さらに, 骨髄細胞自身が強力な血管新生因子であるVEGFやbFGFを分泌する. 骨髄細胞から幹細胞を含む単核球分画を単離し, 虚血組織(虚血下肢・心筋)に移植すると毛細血管が増生し血行再建・機能改善が見られた. 新生血管には移植骨髄細胞が取り込まれ, 骨・軟骨への分化は観察されなかった. 動物実験での基礎データをもとに倫理委員会での承認を受け, ヒト虚血肢(ASO・バージャー病)に対して自己骨髄単核球細胞を利用した血管新生療法(Trial for Therapeutic Angiogenesis Using Cell Transplanatation:TACT)を久留米大学・自治医科大学と共同で開始した. 2000年6月より, 2002年2月1日までに外科的・内科的治療によっても血行再建の認めない患者45人の虚血下肢(Fontaine 3-4度)に対して自己骨髄細胞移植をrandomised, double-blindedにて実施した.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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