| Japanese | |
|---|---|
| Title | 周術期におけるβ遮断薬の使い方 |
| Subtitle | 講座 |
| Authors | 土田英昭 |
| Authors(kana) | |
| Organization | 金沢医科大学麻酔科 |
| Journal | 循環制御 |
| Volume | 23 |
| Number | 4 |
| Page | 425-429 |
| Year/Month | 2002/ |
| Article | 報告 |
| Publisher | 日本循環制御医学会 |
| Abstract | はじめに 日本においても, 短時間作用性選択的β1受容体遮断薬が発売された. これは患者の循環管理に携わる医師たちにとって大きな朗報であろう. 本稿では周術期にスポットを当てて, β1遮断薬の使い方について考えてみることにする. ストレスフリーの周術期管理とは? 手術は不安, 疼痛, 組織障害, 出血, 感染などを引き起こし, 生体にとって大きな侵襲, ストレスとなる. 生体はストレスを受けると, 交感神経系や視床下部-下垂体系を活性化してストレスホルモンを分泌する1). これはストレスから身を守ったり, ストレスに立ち向かうためのエネルギーを供給するためであると考えられる. ストレスホルモンは高血圧や頻脈を招くだけでなく異化を亢進させる. したがって, 手術における麻酔の目的とは, ただ単に患者を術中に眠らせておくことではない. 麻酔は患者の体内で起こるストレスホルモンの分泌をできるだけ少なくし, 周術期というストレス状態から一日も早く患者を回復させ, 退院できるようにすることを目的とするのである. |
| Practice | 基礎医学・関連科学 |
| Keywords | |