Japanese | |
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Title | (質問)永久埋込み型人工心臓は無理なのでしょうか(大分県:K・I) |
Subtitle | 質疑応答 |
Authors | 妙中義之 |
Authors(kana) | |
Organization | 国立循環器病センター人工臓器部 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 23 |
Number | 4 |
Page | 467-469 |
Year/Month | 2002/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | ヒトが永久に生きられないことと同様に, 「永久埋込み型人工心臓」の実現は不可能と考えられる. しかし, 「永久」ではなく「長期使用」であれば技術的に可能であり, 実際に米国では, まだ一人ではあるが, 心臓の心室部分を切除した後, 皮膚を完全に閉鎖したコードレスの状態で1年以上生存し, 自宅で生活を送っている人が居る1). また欧州では, 同じくコードレスの状態で, 患者の機能不全となった心臓を体内に残したまま, 左心室のポンプ機能を代行するタイプの米国製の左心補助人工心臓を体内に埋め込んで社会復帰を果たしている症例も出現してきている2). このように, 技術的には高い生活の質, QOLを患者に与えることができる「長期使用埋込み型人工心臓」は実現が可能である. 最近の治療法の進歩によって, 多くの心疾患患者が救命されるようになってきているが, 心臓置換が唯一の治療手段となる重症な心臓病患者が依然として数多く存在する. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |