Japanese
Title器質的心疾患を伴う心機能低下例におけるICD治療の役割と問題点
Subtitle特集 第12回循環器セラピューテイックフォーラム「低心機能例の不整脈管理」
Authors池主雅臣*, 鷲塚隆**
Authors(kana)
Organization*新潟大学医学部保健学科, **新潟大学医学部第一内科
Journal循環制御
Volume24
Number1
Page7-10
Year/Month2003/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「要旨」近年の多施設研究の成績によって, 器質的心疾患を伴う重症心室性不整脈症例の生命予後は, III群薬を含む薬物治療よりも植え込み型除細動器(ICD)で治療した症例で優れていることが明らかとなった. これらの研究成果, さらにICDの小型化と機能改善により, ICD植え込み症例の数はますます増加している. 欧米の研究の一部では, 臨床的に心室性不整脈が認められなくとも, 心臓性急死のハイリスク群である心機能低下例ではICDを1次予防として植え込むことで生命予後の改善が得られるとする研究成績も報告されはじめている. しかし本邦の心室性頻拍の基礎心疾患の多くは非虚血性心疾患であり, 欧米の成績をそのまま適応してよいかは明らかでない. また低心機能症例でしばしば見られるICD不適切作動やelectrical stormに対する対応も重要である. 器質的心疾患を伴う心機能低下例におけるICD治療の役割と問題点を自験例とともに述べる.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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