Japanese | |
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Title | 急性冠症候群の病態と治療「序論」 |
Subtitle | 総説 |
Authors | 岸田浩 |
Authors(kana) | |
Organization | 日本医科大学第一内科 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 24 |
Number | 1 |
Page | 27-28 |
Year/Month | 2003/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | 急性冠症候群は, 冠動脈粥腫の破綻と血栓形成を基盤として急性心筋虚血を呈する臨床症候群であり, 不安定狭心症, 急性心筋梗塞, 心臓急死までが包括された広範な疾患概念である. このように, 急性冠症候群は臨床上重要な疾患であり, 早期診断と治療対策が望まれるが, その目的として本疾患の病態や病因の解明がもっとも重要である. 最近, 日本循環器学会からも「急性冠症候群の診療に関するガイドライン」として報告されている1). 不安定狭心症の診断は, Braunwaldが提唱した分類によれば2), 重症度, 臨床像, 治療状況を加味した病型で, 予後の予測に有用であり, 冠動脈造影所見とも一致する. 表にその分類を示すが, もっとも重症なタイプは, 48時間以内に1回以上の安静時発作を認め, 梗塞後不安定狭心症(心筋梗塞発症後2週間以内)で, ニトログリセリン静注を含む最大限の抗狭心症薬による治療中の患者である. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |