| Abstract | 第38回日本移植学会総会は東間紘総会会長のもと, 2002年10月17日から19日の3日間にわたり, 台場にあるホテル日航東京で行われました. 今回は400題を越える演題が集まり, 参加者も1300人を越え, 非常に活気にあふれた学会であったというのが全体としての印象です. この理由として第38回総会ではいくつかの点で特徴があったように見受けられました. まず最も特徴的であったのは, 移植患者さんや移植希望者, あるいはドナー家族の方々の参加があったということでしょう. これまでの学術総会に患者さんが参加した例はなかったのですが, 東間学会長の挨拶にも「わが国においては, 移植医療に伴う負の面ばかりに目を向けられることが多く, このような移植医療のもたらす光の部分にライトが当てられることが少なかったのですが, もっと移植医療とはすばらしいものだということを, 少しでも多くの人々に理解していただけるよう, そして1人でも多くの方が臓器提供の意思表示カードを持っていただけるよう, 学会開催期間中移植患者のみなさんはもちろん, ドナー家族の方々にも参加していただき, 発言や情報交換の場をもうけたいと思っております」とありましたように, 学会員だけでなく患者さんにも参加していただいたことは非常によかったと感じました. |
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