Japanese | |
---|---|
Title | 塩酸ランジオロール |
Subtitle | 薬剤紹介 |
Authors | 小野善平, 谷口興一 |
Authors(kana) | |
Organization | 群馬県立心臓血管センター内科 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 24 |
Number | 1 |
Page | 84-86 |
Year/Month | 2003/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | 「はじめに」手術時には麻酔操作や手術侵襲など種々の刺激により, 交感神経が興奮し, カテコールアミンが放出されることにより突然の頻脈が誘発されることが知られている. 特に高血圧症や虚血性心疾患などのハイリスク患者においては, 頻脈性不整脈が酸素消費量を増大させ心筋虚血をきたすおそれがあることから緊急的な対応が重要となる. 頻脈性不整脈の治療剤として, 古くからβ遮断薬が用いられている. しかし長時間のβ受容体の抑制は心機能の低下をもたらすことが知られ, また非選択性のβ遮断薬は気管支収縮による呼吸機能の悪化や末梢血管収縮による循環障害などの副作用が懸念される. 最近, 発売され使用可能となった塩酸ランジオロール(注射用オノアクト50)はβ1選択性が高く, 血中濃度半減期が約4分と短いという特徴を有している. 本稿では塩酸ランジオロールの作用機序, 薬効薬理, 臨床成績, 薬物動態などについて概説する. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |