Japanese
Title司会の言葉
Subtitle特集-第24回総会シンポジウム1『自律神経評価法の有用性と限界』
Authors大塚邦明
Authors(kana)
Organization東京女子医科大学第2病院内科
Journal循環制御
Volume24
Number3
Page191-194
Year/Month2003/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「はじめに」心血管系は生体内の多くの組織・器官の中で, その機能調節系がもっとも発達している器官である. 調節系の中でもっとも重要な位置をしめているのが自律神経系である. これには交感神経機能と副交感神経機能の2つがある. 心臓を支配する神経は, 交感神経幹から分かれる心臓神経と迷走神経からの心臓枝からなる. 交感神経は第7頸椎から第5胸椎にある脊髄前根を通って, 交感神経幹を構成する脊椎傍神経節(頸部神経節, 星状神経節, 上胸部神経節)に達し, ここで神経線維を節前線維から節後線維に乗り換える. これらの神経は迷走神経下節状神経節と脊髄神経節に細胞体をおく知覚神経とともに, 大動脈弓と肺動脈基部周囲で吻合して心臓神経叢を構成したのち, 多数の神経線維を心臓に送る. 副交感神経は延髄の迷走神経背側核と疑核に細胞体をおく副交感神経節前線維が, 迷走神経幹を下降し, 心臓神経叢や心臓内の内在性神経節に中継した後, 心臓壁に分布する. 心臓神経叢内には大小の神経節があり, 心房背面・心耳・大血管起始部・房室間溝・心房中隔の心外膜下組織内, 洞房・房室結節近傍の神経線維東内には小さな神経節が散在している.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

【全文PDF】