Japanese
Title臨床応用へのBRS
Subtitle特集-第24回総会シンポジウム1『自律神経評価法の有用性と限界』
Authors野原隆司
Authors(kana)
Organization(財)医学研究所北野病院循環器内科
Journal循環制御
Volume24
Number3
Page215-219
Year/Month2003/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract最近BRS(Baroreflex Sensitivity)を臨床応用した多施設研究のATRAMI study, 及びそのsubanalysisが公表されて, この心臓自律神経に関わるBRSの重要性, 及びその臨床的意義が確認されてきた. この内容について今回紹介してみた. 「心血管系の自律神経」心血管系の自律神経系は, 求心性神経路と遠心性神経路がループとしての反射系路を形成しており, そこにneurohumoral factorの関与がある. A, 遠心性心血管系神経路:1)交感神経系:延髄に循環中枢を持ち, 脊髄前根-上胸部灰白交通枝-胸部交感神経鎖-星状神経節-心臓神経の系路をとる. 右側の交感神経は主として右心房, 右心室に分布する. その両神経分布の強さに左右差があり, 左>右と推定される. この経路の他, 頸部交感神経から心臓に到るものもある. 2)迷走神経系:心臓へ到る迷走神経はやはり延髄に中枢を持ち, 総頸動脈に沿って下り, 頸部迷走神経を介して心臓のpost ganglionic cellのシナプスに到る. 右側の迷走神経は主として洞房結筋に, 左側は主として洞室結節に抑制的なインパルスを送り, 心拍数, 伝導性に, また一部は冠血管, 心筋に分布して血管平滑筋の弛緩や心筋収縮に抑制作用を及ぼす.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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