Japanese
Title(質問)冠動脈疾患に対する手術療法の現況についてご教示下さい(佐賀県:Y. N. )
Subtitle質疑応答
Authors小原邦義
Authors(kana)
Organization北里大学医学部胸部外科
Journal循環制御
Volume24
Number3
Page279-284
Year/Month2003/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「はじめに」近年, 社会の高齢化と生活・食餌の西欧化を反映し, 狭心症, 心筋梗塞など冠動脈疾患(虚血性心疾患)の増加が明らかであり, それに伴って冠動脈外科手術も年々増加傾向を示している. 過去15年間に本邦で実施された心臓外科手術件数の年次推移を図1 1)に示したが, 冠動脈外科手術の増加傾向は他疾患の手術に比べ顕著であり, その数は全心臓外科手術の半数に迫る勢いである. 冠動脈疾患に対する手術療法を表1に示したが, 欧米はもとより本邦でも冠動脈バイパス手術(CABG)が圧倒的多数を占めている. 日本胸部外科学会の年次集計1)によると, 表2に示すごとく2000年度に本邦で実施された冠動脈外科手術は20037例で, 全心臓大血管手術の43%であった. また冠動脈外科手術のうち95%はCABGで, 他の5%は心筋梗塞合併症に対する手術で, 急性期と慢性期の合併症に対する手術が約半数ずつであった. なお病院死亡率は, CABGが3.2%と良好であったのに対し, 心筋梗塞合併症の手術は21%と高く, とくに術前病態不良の急性期合併症例の高死亡率が反映していると考えられた. 以下, CABGと心筋梗塞合併症の手術の現況を記す.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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