Japanese | |
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Title | 生命科学とハイテクと人材育成 |
Subtitle | 巻頭言 |
Authors | 砂川賢二 |
Authors(kana) | |
Organization | 国立循環器病センター研究所循環動態機能部 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 24 |
Number | 4 |
Page | 325-325 |
Year/Month | 2003/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | 昨今の医学の進歩は目覚ましく, 従来は治療が困難であった難治性疾患の克服が可能になってきた. このような医学の進歩の背景には2つの柱になる科学がある. 1つは遺伝子関連の科学に象徴される生命科学である. もう1つはハイテクである. 大病院は文字通りハイテクを駆使した画像診断装置や検査装置で溢れているのは周知の通りである. これらの先端科学に医療が大きく依存していることには言を待たないが, その担い手を考えたときに今の我々の持っている構造的な限界が見えてくる. 先端生命科学は医学系の素養のある研究者が関わることが多い. その結果, 医療と基礎研究の密接な関係は自然に醸成されており, 基礎研究が臨床に繋がりやすい背景がある. 遺伝子治療や再生医学の臨床応用に大きな期待が寄せられている所以である. 一方, ハイテクの場合は様相が全く異なる. そもそもハイテクの研究開発は医学応用のために行われることは少ない. 多くは別の理由で開発される. 例えば現在の病院はコンピュータがダウンするとその全機能が停止しかねないほどコンピュータに依存している. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |