Japanese
Title内視鏡による不安定プラークの診断
Subtitle特集-第24回総会シンポジウム3『循環器系画像診断の最前線』
Authors平山篤志, 上田恭敬, 児玉和久
Authors(kana)
Organization大阪警察病院循環器科
Journal循環制御
Volume24
Number4
Page334-337
Year/Month2003/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「はじめに」急性心筋梗塞や不安定狭心症, あるいは虚血性突然死など冠動脈疾患の予後を決定する重症な疾患群は, 冠動脈内のプラークの破綻に伴う血栓形成が原因で最近では急性冠症候群と称される1). 急性心筋梗塞の冠動脈に血栓が認められることは1912年にHerrickにより報告されていたが2), 血栓が生体内では形成と消失を繰り返すことから, 原因であると結論されるまでに約1世紀を要したわけである. 1979年にRentorpによりストレプトカイネースの冠動脈投与で再灌流が得られることを明らかにした3). さらに, 急性期に冠動脈造影が数多く行われるようになると, 梗塞責任血管部位が必ずしも高度狭窄病変でないことも明らかにされた. 梗塞患者において発症以前の冠動脈造影では, 発症部の狭窄の大部分が軽度の狭窄病変であった. この事実が明らかにされる以前の動脈硬化は, 血管内腔に脂質などが蓄積され, 次第に内腔が狭窄して最後に血栓が形成されて閉塞にいたると考えられていた. しかし内膜における脂質の蓄積は, 初期においては内腔径を保ちつつ, 血管径の拡大をもたらす機序(血管リモデリング)が明らかにされ4), こうして蓄積された脂質コアの被膜が次第に薄くなり, 破綻をきたしやすい不安定プラークが形成される.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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