Japanese
TitleポジトロンCT
Subtitle特集-第24回総会シンポジウム3『循環器系画像診断の最前線』
Authors多田村栄二
Authors(kana)
Organization京都大学大学院医学放射線医学講座核医学画像診断学
Journal循環制御
Volume24
Number4
Page343-346
Year/Month2003/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「ポジトロンCTとは」ポジトロンCT(PET)とは, ポジトロン崩壊核種で標識した放射性薬物を投与してその体内分布を断層像として描記する検査である. ポジトロン崩壊して放出された陽電子はすみやかに陰電子と結合し, そのとき511keVの対向する消滅放射線を放出する(図1). この対向する消滅放射線を検出して, 放射性薬物の体内分布を画像化する. PETの特徴としては通常の核医学検査に比べ, 高い感度と空間分解能, 正確な吸収補正可能, 定量性に優れる, 生体の構成元素を標識可能, トレーサーの半減期が短いなどの利点を有する. その結果, 生理学的, 生化学的なイメージングが可能である. 「心筋代謝の評価」図2に心筋代謝のシェーマを示す. 心筋は遊離脂肪酸とブドウ糖を中心に代謝されエネルギー源とする. 食事による血中の代謝基質の濃度の変化, インスリンに代表されるホルモン環境の変動, あるいは, 虚血に伴う酸素の需給のバランスなど様々な要因により代謝基質を変ることが知られている. 遊離脂肪酸は心筋細胞内に入るとAceyl-CoAを経て, ミトコンドリア内でβ酸化され, 更にTCA回路で代謝される.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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