Japanese
Titleロボット手術の現状と将来展望
Subtitle総説
Authors橋爪誠
Authors(kana)
Organization九州大学大学院医学研究院災害救急医学, 九州大学医学部附属病院先端医工学診療部
Journal循環制御
Volume24
Number4
Page355-359
Year/Month2003/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「はじめに」21世紀は, 患者に優しい医療を目指すといわれています. しかし, 患者に優しい医療とはどのような医療を指すのでしょうか. ヒトは, 健康でより長生きすることを望み, 我々は, 不治の病を治し, かつ, 患者に負担をかけない, より侵襲の少ない治療法の開発を望まれています. 21世紀には, 血液循環の病と, がんや感染症の撲滅が最大の目標であり, その目標達成の手段として, 生物工学的手法を応用した再生療法や, 遺伝子治療, 創薬, さらにコンピュータ技術を利用したロボット手術が注目を集めています. これらの技術は最終的には統合されて1つの大きな治療手段となる日が近くなっています. ここでは, ロボット手術の現状について報告致します. 「内視鏡外科手術の現状と限界」外科領域では, 1990年代より内視鏡を用いた低侵襲治療が世界的に普及し, 一般外科手術の約3割がこの内視鏡下外科手術に取って代わっています. 今後さらに5割近くの手術がこのような低侵襲治療に変わっていくことが予測されます. この内視鏡下外科手術の世界的普及の背景には, 患者にとって美容形成上傷が小さいというだけでなく, 回復が早く, 入院期間も短く, 早く社会復帰できるという大きなメリットがあるからです. 病院側にとっても, 合併症が少なく, 患者1人当たりにかかる人件費を抑え, 平均入院期間を短縮することができるメリットがあります.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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