Abstract | 今年のヨーロッパ心臓病学会(ESC)は, 2003年8月30日から9月3日までの5日間にわたり, オーストリアの首都ウィーンで行われた. 当学会は今回で第25回目と, 奇しくも来年の日本循環制御医学会と同じ開催回数となるが, これは第1回目の1952年から1988年までの期間は4年に1回のみの開催であったためであり, その歴史はかなり古い. 参加者総数は2万5千人前後と著者らが例年出席する日本循環器学会のほぼ2倍の規模で行われ, ヨーロッパ以外からも多数の参加者がある. 最近は, 参加者増加のため開催地は限られ, ウィーン, アムステルダム, ストックホルム, ベルリン等の4〜5都市の持ち回りで開催され, 参加者が多いイタリアでは一度も開催されてない. 小生は1997年に初めて参加して以来, ほぼ毎年出席し今回で6回目となった. ウィーンでのESCも2度目となったため, 学会規模の大きさ自体には驚かなくなったものの, 会場によっては異様な熱気に圧倒される場面もあった. 前回同様, ウィーン中心部から3〜4kmに位置するメッセツェントルム(見本市会場)というコンベンションセンターが会場となった. |