| Abstract | 第51回日本心臓学会学術集会は2003年9月8日から10日までの3日間東京国際フォーラムで行われた. 一般演題は口演が469題, ポスターが299題の合計768演題が発表された. それ以外にシンポジウムは特別講演, さらにPCIライブデモンストレーションが行われた. いくつか出席したところを中心に述べさせていただく. 「慢性心不全」従来, 治療が困難であた慢性心不全に対し, 神経体液性因子調節の重要性が認識されるようになり, ACE阻害薬とβ遮断薬が有力な治療法として積極的にもちいられるようになってきた. さらに, アンギオテンシン受容体拮抗薬やアルドステロン治療薬, あるいはエンドセリン受容体の役割などが検討された. また, 弁機能不全や心拡大を伴った症例や心臓ポンプ機能の荒廃が高度な症例においては, 弁形成術, 左室形成術あるいは左心補助人工心臓(LVAS)などの外科的治療が行われるようになった. また, 遺伝子治療や細胞療法による心筋再生療法も研究され, 臨床応用が検討されている. 本分野では慢性心不全に対する各種薬物療法の適応, 治療成績および限界, またLVASを含む外科的治療, 再生療法などが話題となった. |
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