Japanese | |
---|---|
Title | 心筋再生の可能性 |
Subtitle | 特集-第24回総会シンポジウム2『慢性心不全の最新治療』 |
Authors | 永井敏雄, 松浦勝久, 和田浩, 小山知美, 西淳一郎, 小室一成 |
Authors(kana) | |
Organization | 千葉大学大学院循環病態医科学 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 25 |
Number | 1 |
Page | 18-22 |
Year/Month | 2004/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | 「はじめに」近年, 再生医療は医学専門誌のみならず, 一般向けメディアにも頻繁に取り上げられるようになり, 広く注目されている. これは, 胚性幹細胞(ES細胞)の樹立, 多機能体性幹細胞の発見に負うところが大きく, 再生医療は, 肝臓, 骨, 歯, 膵臓, 神経, 血管, 心臓など, 体のほとんどの臓器組織に応用されようとしている. わが国では特に, 高齢化社会の進行, 食生活, ライフスタイルの欧米化に伴い, 動脈硬化性疾患, 虚血性心疾患は(が)増加傾向にあり, 心不全患者も増加すると考えられる. したがって, 従来の治療方法の適応とならない重症心不全, 虚血性心疾患の新しい治療方法として再生医療が果たす役割は大きい. 心臓の再生療法の方法論として, 外部から心筋細胞あるいは心筋細胞への分化が約束付けられている前駆細胞を補充する細胞移植療法と, 内在する心筋あるいは心筋前駆細胞の動員, 増殖, 分化を誘導する心筋細胞分化誘導療法が考えられている(図1). 本稿では心筋再生に向けたこの2種類の治療法の現況と今後について概説する. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |