Japanese
Title最近の高血圧治療のレビュー
Subtitle特集-第13回循環器セラピューティック・フォーラム『合併症を伴った高血圧の治療』
Authors浦信行, 吉田大輔
Authors(kana)
Organization札幌医科大学医学部第2内科
Journal循環制御
Volume25
Number2
Page108-113
Year/Month2004/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「はじめに」本邦の高血圧人口は3,900万人と推定されているが, 男女いずれも60歳台では約6割が, 70歳台では約7割が140/90mmHg以上の血圧値を呈する. 高齢化社会を迎えた現在, 高齢も心血管疾患のリスクファクターの1つであり, 高齢者においても高血圧は最も重要な危険因子であることから, 高齢者高血圧の管理はとりわけ重要である. ところで, 日本透析医学会の2002年末の現況報告では透析療法の新規導入例の平均年齢が64.2歳で, 全導入例の68.1%が60歳以上, 40.3%が70歳以上の高齢者であることから, 腎機能障害を有する高齢者の高血圧治療は極めて重要な課題の1つと考えられる. 一方, 糖尿病(DM)は年々増加して740万人となり, 予備軍である境界型を併せると1,620万人にもなるといわれるが, 高血圧と糖尿病はインスリン抵抗性を共通の遺伝的背景因子として相互に合併しやすく, この両者の合併は相加的・相乗的に動脈硬化を進展させる. 本稿では高齢者高血圧の血圧管理基準, 腎機能障害を有する高齢者高血圧の治療と, DM合併高血圧の薬物療法についてカルシウム(Ca)拮抗薬の有用性に焦点をあてて概説する.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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