Abstract | 斎藤 それではまとめに入る時間になりました. それぞれの演者の方々に, ごく簡単にまとめを述べていただきたいと思います. まず1つは, それぞれの合併症がある場合, どれぐらいの血圧まで下げるか. また講演で触れていただいた人もおりますが, もう一度どのような降圧薬を使うのがベターであるか, について述べていただきたいと思います. 浦 先ほど本題の方でお話しさせていただいたこととも, 私の場合はだいぶ重複すると思いますが, それと, 先ほどのご質問の答えにもなるのですけれども, primaryの獲得目標というのは日本高血圧学会で言っていたラインでまずいいと思います. それから, この方にとってはもっと下げた方がいいかどうかということを, その先生が個々の患者さんをみていきながら判断していただいて結構です. その際に何が勧められるかということになると, 一応降圧ということの確実性とか, あるいは脳血流の保護とかということになると, Ca拮抗薬はやはりいいと思います. それと, 降圧効果は, 少量であればかなり確実に出てくるものとして, やはり利尿薬というのはあると思います. それと, 報告によっては, 私もある程度感触はあるんですけれども, ACE Iとか, ARBもご高齢の方はレニンが低いと効きにくいのかなと思ったんですが, ただ, 組織のレニン・アンジオテンシン系は低くないというデータも確かにあるようでして, そうなると, ACE I, ARBがやはり有効である. |