Japanese
Title第17回日本冠疾患学会学術集会
Subtitle関連学会印象記
Authors平辻知也
Authors(kana)
Organization群馬県立心臓血管センター循環器内科
Journal循環制御
Volume25
Number2
Page186-187
Year/Month2004/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract昨年12月12〜13日の両日, 東京のTFTビルにおいて開催された第17回日本冠疾患学会学術集会に参加した. 最近の話題は, drug-eluting stent(DES)一色と考えていたが, 今学会に参加して時代は再生医療に突入したことを実感した. 私が無知なだけだったのかもしれないが, 日本でも既に多くの施設で臨床応用されているのには正直驚いた. まず, 血管新生因子による血管新生療法と血管新生能と心筋分化能を有する幹細胞を用いた細胞移植療法がある. 施設によって異なるが, 血管新生因子としては, VEGFやbasic FGF等が用いられていた. 幹細胞としては骨髄単核球細胞やさらに分離したCD34+ cell等が用いられていた. 次に, これらを心筋内に注入するわけだが, 内科的な手法としては, カテーテル先端の位置をリアルタイムにきわめて正確に同定できるナビゲーションシステムであるNOGAを使用し, カテーテルにて心内膜側から注入する方法や, カテーテルにて経冠静脈的に注入する方法があった. また, 外科的にはバイパス術と合わせて心外膜側から直接心筋内へ注入する方法があった. また, 大網から内因性VEGFが分泌されることを応用して, ungraftable areaに大網を被覆するCardio-omentopexyという手法もあった.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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